ブログ

歴史に学ぶ。

長崎に原爆による核攻撃を受けた8月9日は日本にとって、もう一つの大きな出来事があった。
日ソ不可侵条約をソ連は一方的に破棄し、北方領土を侵略。

ポツダム宣言を受諾し玉音放送が流れた後もソ連の侵攻は続く。

 

樺太の真岡郵便局事件はそんな中に起こる。

当時、電話は郵便局の交換手により繋がれていた。

ソ連の侵攻により樺太からの疎開が決まる。

郵便局も局長から引き揚げ命令が出される。

局長は「残ればどうなるか」、つまり略奪・殺害・性的暴行の可能性を説く。

しかし交換手達は自分達の使命感から残留を決意する。

多くが10代の少女達だった。

 

想像よりも早かったソ連の樺太侵攻。

民間人に容赦無い銃撃。

真岡郵便局にもソ連兵の手が迫ったその時。

残った局員達は次々と青酸カリ等による服毒自殺を図り12人中9人の尊い命が失われる。

 

ソ連は日本人をシベリアへ抑留し、奴隷的強制労働を強いた。
厳寒な環境下、満足な食事や休養もなく5万人あまりの命が失われた。

 

日米同盟により現在、日本の安全保障は保たれているかに見える。

しかし歴史はその同盟というものがいかに脆弱なもので有るかを教える。
中国共産党政府はアメリカで中国系大統領を誕生させることを実行しているともいう。
もしそうなれば、まさに日米同盟など紙切れに過ぎない。

 

スイスはどの国とも同盟は結ばない永世中立国。

日本もそうするべきと言う人が居るが、それが何を意味するのかまるで解っていない。

スイスは国民皆兵。

退役後も銃を所持して有事に備える。

国は全戸に“スイス国民防衛”なる書籍を配布し、侵略に遭ったらどう対処するか解く。

他国には「来れるものなら来てみろ。例え国を焦土化しても何一つ渡さない。」と言う気構えを見せつける。

実際、第二次大戦中に領空侵犯した他国戦闘機に対しスクランブル発進し、多数の損害を出している。

 

もし日本がアメリカとの同盟から離れ一国で現状と同等の軍備を保つとなった場合、費用は4倍の年間20兆円と言われる。

それに国民は耐えられるか?

日米安保破棄や基地の反対をすることがいかに夢物語であり、現実的でないか解る。

 

ブルガリアは日本の9条の様な憲法を持っていたが2度のドイツによる蹂躙を経験。

大戦後は憲法改正し、発足された北大西洋条約機構(NATO)に加盟する。
世界は集団安全保障を重視する。
日本もアメリカだけに頼らず、それを考える時期だと思う。
もちろん、それには憲法改正がセットとなろうが。

お問い合わせ

電話する

トップに戻る